将来的な税率の一本化を目指した酒税の税率見直しが、10月に始まりました。2017年度税制改正で決定したもので、今年、3年後、6年後の3回に分けてビール、発泡酒、第3のビールの税率が変わり、最終的には350ml当たり54.25円に統一されるというものです。
第1回目となる今年は、ビールは350ml当たり77円から70円へ7円の引き下げ、逆に第3のビールが350ml当たり28円から37.8円へ9.8円の引き上げとなります。これらの見直しはそのまま価格に転嫁されるため、今後は第3のビールの価格が上がっていくことになります。
反対にビールの販売価格は、酒税の引き下げに合わせ、今後は抑えられることとなるはずです。本格派のビール党にとっては、以前よりもビールを安く飲めるようになるわけで、大変喜ばしいことといえそうです。
メーカーも10月以降はビールに力を入れていくようで、キリンビールは国内初となる「糖質ゼロ」の缶ビールを発売して攻勢をかける構えです。これまでは各メーカーが安価な第3のビールの開発競争にしのぎを削ってきましたが、税率が一本化されれば、純粋にビールの美味しさを追求できるようになります。
<情報提供:エヌピー通信社>
ビールの酒税が減税
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